記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

良寛漢詩

良寛漢詩。いいですね。 良寛さんのいうとおり、読書に読書を重ねても得られるものは少ないのだと思います。思考、概念なんてものは生まれて消えていくものであり。それよりも、実在する自分を見つめよ、といったところでしょうか。感じるところがあります。 本に埋もれがちな自分への自戒の句としたい。 縦読恒沙書  縦(たと)い恒沙(ごうしゃ)の書(しょ)を読(よ)むとも [ たとい万巻の書物を読破したところで、 不如持一句  一句(いっく)を持(じ)するに如(しか)ず [真の言葉を一つわきまえているのにしくはない。 有人若相問  人有(ひとあ)りて若(も)し相(あい)問(と)わば [その真の言葉とはなにかと問うなら、 如実知自心  如実(にょじつ)に自(みずから)の心(こころ)を知(し)れ [ありのままの己の心を知れと答えよう。