良寛漢詩
良寛の漢詩。いいですね。
良寛さんのいうとおり、読書に読書を重ねても得られるものは少ないのだと思います。思考、概念なんてものは生まれて消えていくものであり。それよりも、実在する自分を見つめよ、といったところでしょうか。感じるところがあります。
本に埋もれがちな自分への自戒の句としたい。
縦読恒沙書 縦(たと)い恒沙(ごうしゃ)の書(しょ)を読(よ)むとも [ たとい万巻の書物を読破したところで、
不如持一句 一句(いっく)を持(じ)するに如(しか)ず [真の言葉を一つわきまえているのにしくはない。
有人若相問 人有(ひとあ)りて若(も)し相(あい)問(と)わば [その真の言葉とはなにかと問うなら、
如実知自心 如実(にょじつ)に自(みずから)の心(こころ)を知(し)れ [ありのままの己の心を知れと答えよう。