シャガールの絵本―空にふわり (小学館あーとぶっく) (1995/04) 結城 昌子 商品詳細を見る |
子供の絵本を買いによく図書館へ行くのですが、こんな素敵な絵本を見つけました。 子供向けの本でも、大人でも楽しめるような本が良くあります。著者は武蔵美出身のグラフィックデザイナーの方。センスいいです。 昔からシャガールの幻想的な絵が好きですが、お気に入りはウ"ィテブスクの眺め。シャガールは思い出と現実の入り混じった独特の世界を描いていますが、この故郷のロシア、ウ”ィテブスクの思い出を良く絵に描いています。 シャガールはロシアの田舎からパリに出てきて、エコール・ド・パリという画家達の集団に混じり絵を書いていますが、故郷を深く愛していたのでしょうね。その後シャガールはユダヤ人であったため、第二次世界大戦の勃発とともにアメリカへ移住。シャガールの絵はピカソやマティスの影響を受けており、シュールレアリスト達からお手本として支持されたそうです。二度と故郷ウ"ィテブスクに帰らなかったシャガールだが、町や動物、花束、バイオリンなどの思いで深いものたちと、心の中でつながっていたのかもしれない。