記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

良い本だった。特に印象的なのは人事評価。徹底的な360度評価により上にはちゃんとした人しか上がれない。特にCEOになるような人は本当に人当たりも良くできている。外資系の人事評価はシビアという印象があるが、これによりちゃんとした人しか上に上がっていけない、良い会社づくりになるのだと理解。こうした評価制度が徹底すれば日本企業のようなパワハラ上司であふれた職場は減るのではないか、と感じた。外資系は一見冷徹なようだが逆に人にやさしいともいえるのでは、と認識を一変。

ただ恐怖政治状態になっているとなかなか上へのシビアな評価があげられないといったことがあるだろう。そうしたことが起こっていないか樋口さんは目を光られていた、というのが印象的だった。恐怖政治、ということばに非常に納得。パワハラの上司がいる環境では、部下はなかなかその問題をあげにくいものだ。しかしパワハラ系上司のいる環境は、部下も伸びず会社にとって大きな損失である。マイクロソフトのこういう社風が好業績に繋がるのだろうと思う。