永作博美と
松山ケンイチ主演で映画になった小説の原作。第41回
文藝賞受賞作品。美術専門学校の学生と39歳の講師との恋愛(不倫)物語。
さらりと読める軽い本ですが、一つの地味なアート系の人たちの恋愛風景といった感じで悪くないです。自分はこうしたアートとは縁がなかったので楽しいです。
タイトル通りところどころセックスの話はさらりと出てきますが、リアリティがあってちょっとエッチです。こんなのとか。
セーターの上から胸をもんでみた。
こんな気持ちの良いものを二つも持っているユリがうらやましかった。
「おっぱいって、素晴らしいよね。」
「本当にそう思ってるの?」
ただそんなに章とって絶賛されるほどの話か?何か全般的に描写が軽い印象です。通勤時間の30分で読めました。私は古本屋の100円コーナーで入手しましたが、定価で買った人はちょっと可哀想かも。
ところで、主人公がユリに
エゴン・シーレの画集を借りに行きます。
エゴン・シーレって初耳でした。20世紀初頭の
オーストリアの独自の芸術を追求した画家だそうです。素敵な絵ですね。