記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな人のセックスを笑うな
(2004/11/20)
山崎 ナオコーラ

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永作博美松山ケンイチ主演で映画になった小説の原作。第41回文藝賞受賞作品。美術専門学校の学生と39歳の講師との恋愛(不倫)物語。 さらりと読める軽い本ですが、一つの地味なアート系の人たちの恋愛風景といった感じで悪くないです。自分はこうしたアートとは縁がなかったので楽しいです。 タイトル通りところどころセックスの話はさらりと出てきますが、リアリティがあってちょっとエッチです。こんなのとか。 セーターの上から胸をもんでみた。 こんな気持ちの良いものを二つも持っているユリがうらやましかった。 「おっぱいって、素晴らしいよね。」 「本当にそう思ってるの?」 ただそんなに章とって絶賛されるほどの話か?何か全般的に描写が軽い印象です。通勤時間の30分で読めました。私は古本屋の100円コーナーで入手しましたが、定価で買った人はちょっと可哀想かも。 ところで、主人公がユリにエゴン・シーレの画集を借りに行きます。エゴン・シーレって初耳でした。20世紀初頭のオーストリアの独自の芸術を追求した画家だそうです。素敵な絵ですね。 1917seted-Woman-with-bent-knee.jpg