記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

白い薔薇の淵まで

「一時間後、顔が変わるほど泣き腫らした目をして、痩せてやつれて、疲れきった塁が、わたしの胸の中に飛び込んできた。薔薇が咲いた。脳髄の裏側の白い薔薇が、ぱっと咲いた。」 始めて読んだ中山可穂さんの小説です。耽美的で官能的でした。タイトルの”白い薔薇”が所々出てくるのが素敵です。女性通しの恋愛というのは男女と違い、明確なゴールがない分、純粋なんでしょうね。
白い薔薇の淵まで (集英社文庫)白い薔薇の淵まで (集英社文庫)
(2003/10/17)
中山 可穂

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