記憶の索引2

東京の普通の会社員の日記。本や映画の感想、自然観察、日々の思い、など。 興味は科学、数学、脳と心、精神世界、植物、育児、教育、ビジネス、小説、などなど。

文庫 宇宙を織りなすもの 下: 時間と空間の正体

 

ひも理論(超弦理論)の解説がすごくわかりやすくて良かった。カラビ=ヤウ図形(普通カラビ・ヤウ多様体と呼ばれているものだと思うが)の穴の一つ一つが弦の振動パターンを一つ生じさせる、といった説明が非常に興味を喚起する。大栗先生が著書の中で”ウィッテンらの論文で”クォークが何種類あるかは、カラビ-ヤウ空間の幾何学的性質で決まる”という論文に心を奪われた”と書いていた当たりの話かと思う。

探究する精神 職業としての基礎科学 - 記憶の索引2

また、超弦理論が描く壮大な宇宙観がすごい。超弦理論はまだまだ仮説の段階だと思い、また勉強するには非常に非常にハードルが高いので勉強しなくて良いと思っていたが、勉強して理解を深めたいという思いが湧いてきた。わかりやすくかつイメージだけではなく数式レベルで理解できるような本が出てくると嬉しい。